top of page
設立趣旨
版元の名称について
現代はこれまで当たり前だと思っていたものが、音を立てて崩れる「混沌の時代」です。しかし同時に、これまでの常識の枠を越え、新しい智恵が生まれてくるのもこのような時代だと思います。
新たに設立した版元の名称は、「ケイオス出版」です。ケイオスとは、ギリシャ神話の「chaos」の英語読みで、「物事が形になる前のあらゆるものが詰まった空間」を意味しています。
この版元が、混沌の中から新たな智恵が生まれる器になってほしいと願い、この名を決めました。
出版のスタンスについて
本をつくるプロセスでは、まだ形になっていない考えを一つ一つ言葉にすることを通して、時に著者や編集者のはからいを越えた気づきと智恵が生まれます。
その時に大切なのが、「対話」です。編集者の役目を務めてきて思うことは、心を開いた対話こそ、著者や我々編集者の自己発見のきっかけとなり、そこから従来の枠を超えた智恵も生まれうるということです。
その意味で「編集」とは、率直な対話を通じた智恵の誕生に立ち会うプロセスのことであり、そこで結晶化されたものを本という形で公にするのが「出版」だと言えます。
そのようにして表現された智恵は、一人のカリスマの創作というよりも、誰もがどこか心の奥底で知っていたものです。そうでなければ、読者の間に共鳴は起こらないでしょう。
ケイオス出版は、智恵の結晶としての本が生まれ、そこから共鳴が広がっていくプロセスに「表現の支援者」としてコミットします。
2017年11月
代表者
bottom of page