設立趣旨

出版ブランドの名称について

現代はこれまで当たり前だと思っていたものが、音を立てて崩れる「混沌の時代」です。しかし同時に、これまでの常識の枠を越えて、新しい智恵が生まれるのもこのような時代だと思います。

新たに設立した出版ブランドの名称は、「ケイオス出版」です。ケイオスとは、ギリシャ神話の「chaos」の英語読みで、「物事が形になる前のあらゆるものが詰まった空間」を意味しています。

この出版ブランドが、混沌から新しい智恵が生まれる器になってほしいと願い、この名を決めました。

出版のスタンスについて

本をつくるプロセスでは、まだ形になっていない考えを一つ一つ言葉にすることを通して、時に、著者や編集者のはからいを越えた気づきと智恵が生まれます。

ここで大切なのは「対話」です。編集者の役割を務めてきて強く感じるのは、心を開いて語り合うことこそが、表現者の自己発見のきっかけとなり、そこから、これまでの思考の枠を越えた智恵も生まれうる、ということです。

したがって「編集」とは、率直な対話を通じて智恵の誕生に立ち会うプロセスのことであり、それを本という形で広く公にするのが「出版」だと思います。

表現された智恵は、本質的には一人のカリスマのものというより、誰もがすでに心の奥底で知っているものだと思います。そうでなければ、読者に共鳴は起こらないでしょう。

ケイオス出版は、心を開いた対話を経て、混沌の中から智恵の結晶として「本」が生まれ、さらに「本」をベースとした対話から読者の共鳴が起こり、新たな智恵が育まれる一連のプロセスにコミットします。